静岡の日本茶、トクホ・健康茶の通販 佐藤園

連載:佐藤園を訪ねて

Vol.3 地域を育む想いが創った至高のお茶

「お茶は売るんじゃない。お金を預かってそのお金で美味しいお茶を作ってお返しするんだ。」
こちらは前回訪問したときに伺った、先代(2代目・現会長)の言葉で、社員全員が大切にしている想いです。この素晴らしい経営哲学を育んだ歴史を紐解きに、佐藤園を訪ねてきました。

お話を聞かせていただくのは、vol.1と同じ、常務取締役でお茶を育てて40年、森山幸男さんです。

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出征先の中国から苦労の末、生まれ故郷の静岡・大原に帰ってきた佐藤園の創業者佐藤松一さんが始めたのは精揉機の販売。

戦後、日本茶は輸出作物として伸びていくことが期待されていたのです。しかし、茶農家の多くは自社で工場を持たず、摘採した茶葉をその価値とは関係なく安くで売らざるをえない状況で、地域は疲弊していました。

農家を守り、地域を守るため、松一さんは茶工場を設立。
農家と栽培契約を結び、適切な価格で買い上げたお茶をお客さまにとっても適切な価格で購入していただけるよう、訪問販売にも乗り出しました。

さらに最高のお茶が育つ土・気候条件の場所を探して切り拓き栽培を始め、この地域が素晴らしいお茶の産地だと知らしめるため、より価値の高いお茶づくりに自ら取り組んだのです。

片道2時間かかる山の奥深くにその「秘園」はあります。

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宝石のようにあたりを照らす鮮やかな緑色の茶葉が霧にふんわりと包まれていて、なんとも幻想的。

松一さんはどんな想いでこの茶畑を眺めたのでしょう。

この新芽から作ったお茶が「松一作」

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創業者の名を冠した、これぞ佐藤園が放つ至高のお茶です。

ひと口飲むと、口の中にお茶の滋味がふわーっとふくらんで、甘い余韻が漂います。

香りや味はWEBでは伝えられず・・・どうぞオンラインショップでご購入下さい。(あしからず!)

さて、訪問販売から始まった直販は、カタログ販売、テレフォンショッピングへと広がり今ではオンラインショップも展開しています。

直販することで、農家の収入を増やすだけでなく、飲んだお客さまの声をダイレクトに聞く機会を得ることができ、これは佐藤園が飛躍する源泉となりました。

問題があったときすぐに対処できるのはもちろん、お客さまの声をとりいれてお茶のクオリティーや商品ラインナップに即座に反映させることができ、お客さまとの関係を強固にし、「佐藤園じゃなきゃ」という熱いファンが増えていったのです。
松一さんが地域を守ろうと取り組んだことがこんなかたちで返ってきたのですね。

2代目は「お茶は売るんじゃない。お金を預かってそのお金で美味しいお茶を作ってお返しするんだ」と仰いましたが、松一さんなら「お茶を育てるんじゃない。地域を育てるんだ。そうすれば美味しいお茶ができるんだ。」と仰るでしょうか・・・?

松一さんはどんな方だったのでしょう。
正面玄関の、エレベーター入口で訪れた人を迎える松一さんの銅像はとても穏やかな表情。

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けど、戦後の困難な時期に、これだけのことを成し遂げた方。意志の強い方だったのでしょうね。

「いつもお茶の葉をくわえて茶畑を歩き回っていました。」

森山さんがまだ子どもの頃、そんな姿をよくみかけたそうです。
噛んで味を確かめていたのでしょうか。

銅像の下には、経営理念となっている松一さんの言葉が彫られています。
「作る喜び 売る喜び 買って喜ばれる」

この言葉のとおりの誠実な生き方をされたのでしょうね。

尊敬の想いをこめて・・・松一さんと記念撮影♪

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松一さん、日本茶の素晴らしさをたくさんの方にお伝えできるよう、わたしもがんばります!

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ライタープロフィール
満木 葉子(みつき ようこ)
日本茶アンバサダー協会代表理事

神戸に生まれ鹿児島で育つ。立教大学を卒業後、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社ほか複数の大手企業勤務を経験後、日本茶のファンを増やすため日本茶アンバサダー協会を設立。現代のライフスタイルにあわせた日本茶の楽しみ方の提案、普及活動を行う。抹茶の点て方レッスンや日本茶の淹れ方教室、茶摘みなどイベントを開催。茶園や酒造会社、飲食店と組んで日本茶に親しむ機会を創出。
日本茶専門の口コミポータルサイト「ENJOY!日本茶」を運営。
http://www.nihoncha.org/

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